高校化学
5分でわかる!アルケンの付加重合

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この動画の要点まとめ
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アルケンの付加重合
これでわかる!
ポイントの解説授業

前回は、アルケンの付加反応について学習しましたね。
二重結合の一方が切れて、臭素や塩素などと結びつくのでした。
この付加反応ですが、場合によっては、少し特殊な反応を起こすことがあります。
詳しく見ていきましょう。
アルケンは付加反応を繰り返して、分子量の大きな物質になる

図のように、アルケンの一種であるエチレンを大量に用意しました。

このエチレンが付加反応を起こすと、どのようになるでしょうか?
それぞれの二重結合の一方が切れて、他の物質と結合しようとします。
すると、エチレンの炭素が隣のエチレンの炭素とくっつきます。
それが連鎖していくと、なんと、次のような物質ができるのです。

炭素がずらっと一列にならび、その上下に水素がくっついているようなイメージですね。
この物質をポリエチレンといいます。
ポリエチレンは、ビニール袋などに使われている、プラスチックの一種です。

この他にも、塩化ビニルという物質は、付加重合してポリ塩化ビニルとなります。
ポリ塩化ビニルは、パイプや絶縁体などとして、広く利用されています。
アルケンは付加重合を起こしやすい

このように、分子量の小さい物質が繰り返し結合して、分子量の大きな物質になることを、重合といいます。
特に、今回のような付加反応よる重合を付加重合といいます。

アルケンは付加重合を起こしやすいということを、覚えておきましょう。

今回のテーマは、「アルケンの付加重合」です。