今回のテーマは、「第一級アルコールの酸化」です。

アルコールの反応のうち、テストで一番狙われるのは酸化反応です。
アルコールの酸化反応は、アルコールの級数によって大きく変化します。
今回は、第一級アルコールの酸化について学習していきましょう。

本題に入る前に、みなさんはアルコールの「級数」について、きちんと理解していますか？
第一級アルコールとは、ヒドロキシ基が直接結合している炭素原子に１個の炭素原子が結合しているアルコールのことでした。
炭化水素基をRとして一般的に表すと、図のようなアルコールが考えられますね。

このアルコールを酸化させると、次のような反応が起こります。

できた物質は、アルデヒド基-CHOをもちます。
この物質は、アルデヒドというものの一種です。

炭素と結合している水素と、酸素と結合している水素が無くなっていますね。
この反応については、2Hをとるというイメージです。

このアルデヒドをさらに酸化させると、次のようになります。

できた物質は、カルボキシ基-COOHをもちます。
この物質は、カルボン酸というものの一種です。
この反応については、Oをつけると覚えておくとよいでしょう。

以上の内容をまとめましょう。
第一級アルコール⇒アルデヒド⇒カルボン酸という流れで酸化が進行することになります。