練習問題を解いていきましょう。

今回の問題は、酸の強さを比べるものです。
２つの式をヒントに考えていきましょう。

この問題のポイントは、弱酸の遊離から酸の強弱を見極めることです。
弱酸の遊離を簡単に表すと、次のようになります。
　弱酸の塩＋強酸⇒弱酸の遊離
つまり、遊離した物質の方が弱い酸であるということですね。

この考え方をもとに、上の式と下の式の意味を考えましょう。

上の式を簡単に表すと、次のようになります。
　酢酸の塩＋塩酸⇒酢酸の遊離
つまり、酸の強さは、酢酸＜塩酸となります。

同じように、下の式は、次のようになります。
　酢酸＋炭酸の塩⇒炭酸の遊離
つまり、酸の強さは、酢酸＞炭酸です。

以上をまとめると、塩酸＞酢酸＞炭酸となります。
よって、答えは、イ、ア、ウとなります。