高校化学
5分でわかる!セッケンの性質
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この動画の要点まとめ
ポイント
セッケンの性質
これでわかる!
ポイントの解説授業
前回は、セッケンのでき方について学習しました。
セッケンは、油脂のけん化によって生じるのでしたね。
次にセッケンのもつ性質を見ていきましょう。
セッケンは、水溶液中で塩基性を示す
1つ目の性質は、水に溶けた場合の液性です。
セッケンは、弱酸と強塩基からできた正塩です。
ということは、水に溶けて塩基性を示しますね。
こちらは、塩の性質のところで学習した内容です。
強塩基が勝つイメージでしたね。
セッケンは、硬水中で洗浄力を失う
2つ目の性質は、セッケンが汚れを落とす力、つまり、洗浄力に関する内容です。
身近な例からイメージしてみましょう。
私たちは、台所や洗面所でセッケンを使って汚れを落としています。
しかし、キャンプのときなどに、川の水でセッケンを使おうとしても、泡がたたないことがあります。
どうしてこのような違いがあるのでしょうか?
ポイントは、水の種類です。
川の水の中には Ca2+ や Mg2+ を含むものがあり、このような水を硬水といいます。
硬水中で、セッケンは、Ca2+やMg2+と反応して、水に溶けない塩をつくってしまうわけです。
セッケンは硬水中で洗浄力を失うと覚えておきましょう。
セッケンの主な性質は、以上の2点です。
特に、セッケンと硬水の関係は、テストでよく狙われます。
しっかりと整理しておきましょう。
今回のテーマは、「セッケンの性質」です。