高校化学
5分でわかる!界面活性剤の性質
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の要点まとめ
ポイント
界面活性剤の性質
これでわかる!
ポイントの解説授業
前回は、界面活性剤の構造について学習しました。
親水基と疎水基を合わせもつというところがポイントでしたね。
次に、界面活性剤が汚れを落とすしくみを見ていきましょう。
界面活性剤は、水中ではミセルを形成
まず、水中での界面活性剤の様子を見てみましょう。
図の中には、マッチ棒のようなものがたくさんありますね。
これが、1つ1つの界面活性剤を表しています。
水面では、親水基が下、疎水基が上に向いていますね。
水と相性がいい方が水に接しているので、わかりやすいですね。
それに対して、水中では少し様子が違っています。
界面活性剤が球のようになって、外側に親水基を向けていますよね。
疎水基が水に触れたくないため、このような構造の分子になっているわけです。
こうしてできた分子を、ミセルといいます。
界面活性剤は乳化作用によって汚れを落とす
続いて、実際に界面活性剤が汚れを落としているところを見てみましょう。
次の図の左では、布に汚れがついています。
そこに界面活性剤がくっついて、図の右のように引きはがしていきます。
ポイントは、疎水基が汚れにくっつくということです。
疎水基は、水となじみにくいかわりに、油と相性がよいのでしたね。
一方の親水基は、汚れを水の方に引っ張っていくことになります。
すると、図の左のように、ミセルの状態になります。
このように、油汚れがセッケンのミセルの内部に取り込まれて、微粒子として水中に分散します。
内側が疎水基、外側が親水基になっていることを押さえておきましょう。
また、海面活性剤のこのようなはたらきを乳化作用といいます。
みなさんがセッケンを泡立てたとき、牛乳のように白くなりますよね。
そのイメージで覚えておくとよいでしょう。
界面活性剤が乳化作用によって汚れを落とす流れを、押さえておきましょう。
今回のテーマは、「界面活性剤の性質」です。