高校化学
5分でわかる!合成洗剤
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この動画の要点まとめ
ポイント
合成洗剤
これでわかる!
ポイントの解説授業
みなさんは、セッケンの構造や性質について学習してきました。
セッケンのように、親水基と疎水基をもつ物質を、界面活性剤といいましたね。
セッケンの他の界面活性剤として、合成洗剤があります。
今回は、この合成洗剤に注目していきましょう。
合成洗剤は、セッケンとよく似た構造
まずは、セッケンの復習です。
こちらは、脂肪酸のナトリウム塩になっています。
左側に疎水基、右側に親水基がありますね。
それでは、合成洗剤の構造を見てみましょう。
両者は非常によく似た構造になっていますね。
みなさんは、違いがわかりますか?
セッケンは弱酸の塩、合成洗剤は強酸の塩
両者の右側を比較してみましょう。
セッケンの場合はカルボン酸、合成洗剤の場合はベンゼンスルホン酸(ベンゼン環にSO3Hがついたもの)のイオンの形になっています。
カルボン酸は弱酸ですが、ベンゼンスルホン酸は強酸です。
言い換えると、セッケンは弱酸の塩、合成洗剤は強酸の塩ということになります。
この違いが重要なのです。
詳しくは、次のポイントで解説します。
ちなみに、合成洗剤の左の方は、ベンゼンスルホン酸にアルキル基がくっついた構造になっています。
これを、アルキルベンゼンスルホン酸といいます。
ちなみに、アルキル硫酸という物質の場合もありますが、構造や性質はあまり変わりません。
この内容をまとめましょう。
「合成洗剤」は、アルキルベンゼンスルホン酸やアルキル硫酸の塩です。
今回の授業で大事なのは、セッケンと合成洗剤を見分けることです。
カルボン酸のようになっていればセッケン、それ以外は合成洗剤を覚えておきましょう。
今回のテーマは、「合成洗剤」です。