高校化学
5分でわかる!ベンゼンの付加反応
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この動画の要点まとめ
ポイント
ベンゼンの付加反応
これでわかる!
ポイントの解説授業
みなさんは、ベンゼンの置換反応について学習してきました。
しかし、ベンゼンは場合によっては、付加反応を起こす場合もあります。
付加反応といえば、二重結合などの不飽和結合が開いて、別の物質と結びつく反応でしたね。
ベンゼンの付加反応とは、どのようなものでしょうか?
ベンゼンに水素付加でシクロヘキサン
さぁ、図のように、ベンゼンに水素を反応させましょう。
炭素間の不飽和結合が開いて、そこに水素がくっつきました。
これはまさに、付加反応です。
出来上がった物質をシクロヘキサンといいます。
これは環状になったアルカン、つまり、シクロアルカンなのですね。
ポイントは、白金PtまたはニッケルNiを触媒として用いていることです。
ベンゼンは付加反応を起こしにくいですが、この触媒によって反応が促進されているわけです。
ベンゼンに塩素付加でヘキサクロロシクロヘキサン
もう一つ、ベンゼンの付加反応を見てみましょう。
今回は、ベンゼンに塩素を付加させます。
やはり、炭素間の不飽和結合が開いて、そこに塩素がくっついています。
出来上がった物質を、ヘキサクロロシクロヘキサンといいます。
「6つの塩素が付加したシクロヘキサン」という意味ですね。
こちらの場合は、光(紫外線) を作用させていますね。
紫外線は大きなエネルギーをもっているので、付加反応を強引に起こすことができるのです。
以上の内容をまとめましょう。
ベンゼンは、付加反応を起こしにくい物質です。
しかし、触媒や紫外線の影響により、付加反応を起こすことがあるのです。
今回のテーマは、「ベンゼンの付加反応」です。