高校化学
5分でわかる!フェノール類の呈色反応
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この動画の要点まとめ
ポイント
フェノール類の呈色反応
これでわかる!
ポイントの解説授業
みなさんはフェノール類について学習してきましたね。
今回は、フェノール類の性質について簡単に確認する方法を紹介します。
フェノール類はFeCl3水溶液で呈色反応
実験の方法は簡単です。
フェノール類に塩化鉄(Ⅲ)FeCl3 の水溶液を加えます。
すると、青~赤紫色の呈色反応を起こすのです。
それでは、実際に見ていきましょう。
まず、一番左です。
フェノールにFeCl3水溶液を加えると、紫色になります。
次は、左から二番目です。
o-クレゾールとは、ベンゼン環にヒドロキシ基とメチル基が直接結合したものでしたね。
o-クレゾールにFeCl3水溶液を加えると、青色を示します。
続いて、右から二番目です。
サリチル酸とは、ベンゼン環にヒドロキシ基とカルボキシ基が直接結合したものでしたね。
サリチル酸にFeCl3水溶液を加えると、赤紫色を示します。
フェノール類でなければ呈色反応は起こらない
さぁ、最後は、一番右のベンジルアルコールです。
ベンジルアルコールにFeCl3水溶液を加えても、呈色反応は起こりません。
ベンジルアルコールのヒドロキシ基はベンゼン環に直接結合しているわけではありません。
そのため、フェノール類の性質を示さないわけですね。
このように、FeCl3水溶液を使うと、フェノール類とそれ以外の物質を見分けることができます。
フェノール類に関しては、FeCl3水溶液の呈色反応を押さえておきましょう。
今回の問題は、「フェノール類の呈色反応」です。