高校化学
5分でわかる!アセチルサリチル酸
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この動画の要点まとめ
ポイント
アセチルサリチル酸
これでわかる!
ポイントの解説授業
前回は、サリチル酸の性質や製法について学習しました。
サリチル酸とは、ヒドロキシ基とカルボキシ基をともにもつ芳香族化合物でしたね。
サリチル酸を利用して、風邪薬の成分をつくることができます。
どのような物質なのか、詳しく見ていきましょう。
サリチル酸+無水酢酸⇒アセチルサリチル酸
まず、サリチル酸と無水酢酸を用意しました。
無水酢酸とは、酢酸2分子から水を脱水したものでしたね。
これに硫酸を加えると、次のような反応が起こります。
どのような変化が起こったか、わかりますか?
サリチル酸の「H」と無水酢酸の「CH3COO」から、酢酸ができました。
それにより、残った部分がくっついたイメージですね。
このように、アセチル基CH3COを導入する反応を、アセチル化といいます。
そして、出来上がった物質は、アセチルサリチル酸というものです。
「アセチル基がついたサリチル酸」というイメージです。
アセチルサリチル酸は解熱鎮痛剤
私たちの身の回りでは、アセチルサリチル酸は解熱鎮痛剤として用いられています。
例えば、風邪を引いたときには、熱を下げたり、痛みを和らげたりするはたらきをします。
アセチルサリチル酸の構造とはたらきを押さえておきましょう。
今回のテーマは、「アセチルサリチル酸」です。