三角柱・四角柱の表面積の求め方がサクッとわかる
1.ポイント
立体の表面積は,次の2つの手順で求めましょう。
手順1 展開図をイメージ
三角柱・四角柱をはさみでチョキチョキと切って開くことをイメージしてください。 展開図の面積 が、表面積になります。
三角柱は,底面が2つの三角形,側面が1つの長方形だとわかりますね。同じように, 四角柱の展開図 は次のようになります。
四角柱 は, 底面が2つの四角形,側面が1つの長方形 だとわかりますね。
手順2 展開図の面積を求める
展開図をイメージできたら、それらの面積の合計を求めればよいのです。このとき,カギとなるのは側面の長方形です。次のポイントをおさえておきましょう。
底面とくっつく部分に注目しよう!
側面の長方形の横の長さは,底面の周の長さと等しいのですね。このポイントをおさえていると,側面の長方形の面積が求められるようになります。実際に問題を解いてみましょう。
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2. 三角柱の表面積を求める問題
問題1
図の三角柱の表面積を求めなさい。
問題の見方
手順1 展開図をイメージ
三角柱を展開すると, 底面の2つの三角形 と 側面の長方形 になりますね。
手順2 展開図の面積を求める
2つの三角形 と 長方形 の面積を合計しましょう。このとき, 底面の三角形は底辺3cm,高さ4cmの直角三角形 だと図からわかりますね。
さらに,側面の長方形は縦の長さが8cmだとわかります。あとは 側面の長方形の横の長さ が知りたいですよね。どう求めますか? ポイントを思い出しましょう。側面の長方形の横は,底面の図形とぴったりくっつく ので,底面の三角形の周の長さと等しくなります。
解答
底面積 は,底辺3cm,高さ4cmの直角三角形の面積2つ分なので,
$$\frac{1}{2}×3×4×2=12(cm^2)$$
側面積 は,縦の長さ8cm,横の長さ(3+4+5)=12(cm)の長方形なので,
$$8×12=96(cm^2)$$
よって,三角柱の表面積は,(側面積)+(底面積)より,
$$12+96=\underline{108(cm^2)}……(答え)$$
映像授業による解説
3. 四角柱の表面積を求める問題
問題2
図の立体は直方体である。この直方体の表面積を求めなさい。
問題の見方
手順1 展開図をイメージ
直方体を展開すると, 底面の2つの四角形 と 側面の長方形 になりますね。
手順2 展開図の面積を求める
2つの四角形 と 長方形 の面積を合計しましょう。このとき, 底面の四角形は縦3cm,横4cmの長方形です。
さらに,側面の長方形は縦の長さが5cmですね。あとは 長方形の横の長さ を求めましょう。側面の長方形の横は,底面の図形とぴったりくっつく ので, 底面の四角形の周の長さと等しくなります。
解答
底面積 は,縦3cm,横4cmの長方形の面積2つ分なので,
$$3×4×2=24(cm^2)$$
側面積 は,縦5cm,横2×(3+4)=14(cm)の長方形なので,
$$5×14=70(cm^2)$$
よって,四角柱の表面積は,(側面積)+(底面積)より,
$$24+70=\underline{94(cm^2)}……(答え)$$
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この記事は, 「三角柱や四角柱の表面積の求め方がわからない…」という人に向けて解説 します。数学が苦手な人でもこの記事を読めば,三角柱・四角柱の表面積の問題がサクッと解ける ようになります。