【中学地理】地図記号とは?
1. 地図記号とは?
地図記号 とは、「その土地がどのように利用されているか」「どんな建物が建っているか」を表した 地形図上の記号 のことです。
地図記号は、地形図を読み取るうえでとても重要です。この記事では、入試や定期テストで頻出の地図記号を問題形式で紹介していきます。
2. よく出る地図記号(初級編)
問題
次のうち、「小・中学校」を表す地図記号はどれ?
(ア)
(イ)
(ウ)
(エ)
解答と解説
正解は (ウ) 。漢字の「文」の地図記号が小中学校です。
他の選択肢も確認しましょう。
(ア) 高等学校(高校) の記号です。「文」の周りに〇があるのが特徴です。
(イ) 保健所 の記号です。 病院 の地図記号と似ているので気を付けましょう。
(エ) 図書館 の記号です。本の形に似ているのがポイントです。
紛らわしい「小・中学校」と「高校」の地図記号には、オススメの見分け方 があります。小・中学校は義務教育です。一方、高校は試験に合格しなければ入学できません。試験に合格した、つまり〇がもらえた。だから高校の地図記号には「文」の周りに〇がある!良かったら、こんな風に覚えてみてください。
3. よく出る地図記号(中級編)
問題
この地図記号は、次のうちどれを表している?
(ア)工場
(イ)灯台
(ウ)警察署
(エ)発電所
解答と解説
正解は (ア) 。〇の周りに線が8本出ているのが特徴です。
(イ) 灯台 は、〇の中に黒丸があるのが特徴です。
(ウ) 警察署 は、〇の中に☓があるのが特徴です。
(エ) 発電所 は、工場の地図記号に似ていますが、縦に伸びた2本の線 が工場との違いです。
工場と発電所にはオススメの見分け方があります。発電所は電気を作るところです。電気は電線を通って伝わります。つまり、発電所から電線が伸びていなければ電気を送れません。「 縦に伸びた2本の線が電線を表している 」と覚えておきましょう!
4. よく出る地図記号(上級編1)
問題
次のうち、「畑」を表す地図記号はどれ?
(ア)
(イ)
(ウ)
(エ)
解答と解説
正解は (イ) 。アルファベットの Ⅴ のような形が特徴です。ちなみにこの「Ⅴ」は、畑に種を植えてから初めて顔を出す「双葉(ふたば)」を表しています。
(ア) 田 の記号です。二本の縦線で、米を作っている水田などを表しています。
(ウ) 茶畑 の記号です。「茶の実」を表す●3つで茶畑を表しています。
(エ) 荒地 の記号です。三本の縦線で、雑草が生えている様子を表しています。
5. よく出る地図記号(上級編2)
問題
この地図記号は、次のうちどれを表している?
(ア)寺院
(イ)消防署
(ウ)警察署
(エ)交番
解答と解説
正解は (エ) 。警察の人が持っている警棒を交差させた形を「✖」で表しています。
(ア) 寺院 の地図記号は、卍(まんじ)の形をしています。
(イ) 消防署 の地図記号は、アルファベットの「Y」に近い形をしています。ちなみにこれは、かつて火を消すために使われた「さすまた」という道具を表しています。
(ウ) 警察署 の地図記号は、交番の地図記号と区別するために、✖の周りに〇がついています。交番と間違えやすいので注意してください。
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「建物」を表す地図記号についてはこちら
「植生」を表す地図記号についてはこちら
「工場」などを表す地図記号についてはこちら
「老人ホーム」など、比較的新しく誕生した地図記号についてはこちら
この記事では、 「地図記号について詳しく知りたい」という人に向けて解説 します。また、テストでよく出題される「地図記号」に関する問題も紹介します。