5分でわかる!ヒトの心臓の構造
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この動画の要点まとめ
ポイント
全身の血液は大静脈を通って右心房へ
ヒトの血液の循環には2種類ありました。「心臓⇒肺⇒心臓」と巡る肺循環、「心臓⇒全身⇒心臓」と巡る体循環、いずれの循環でも中心となっているのが 心臓 です。
図をよく見ると、心臓は4つの部屋に分かれていますね。心臓の構造をさらにクローズアップしましょう。
血液の循環を①~④の順番で確認しながら、それぞれどんな構造が働いているのかを解説していきます。
①では、全身から流れてきた血液が心臓へと流れ込みますね。①の血管は 大静脈 といい、血液が①を通って流れ込む心臓の部屋を 右心房 と呼びます。われわれから図を見ると、右心房は左上にあるので、このネーミングは不思議に思えますよね。ただ、実際に心臓がある人からみると、この心臓の部屋は右側にあるので、 右 心房なのです。
右心室から肺、肺から左心房へ
心臓の4つの部屋のうち、上の狭い部屋を 心房 といい、下の広い部屋を 心室 といいます。 右心房、右心室、左心房、左心室 を図で確認してみてください。
①の大静脈から流れてきた血液は右心房に入ったあと、その下にある 右心室 へと流れます。右心室のまわりは、右心房に比べて厚めの筋肉がついています。この筋肉が収縮することで、血液は右心室から押し出され、②の 肺動脈 を通って肺へと流れ込みます。
肺からは血液に酸素が供給されますね。酸素を大量を含んだ血液は、③の 肺静脈 を通って心臓へと戻って来て、図の右上の 左心房 から、その下の 左心室 へと流れこみます。
勢いが強い「動脈」 勢いが弱い「静脈」
図の 左心室 をよくみてください。周りに分厚い筋肉がついていますね。酸素を大量に含んだ左心室の血液は、④の 大動脈 を通って全身へと流れていきます。筋肉が分厚いのは、全身に血液を流すために、ギューっという力強い収縮が必要になるからです。
覚え方のポイントとして、大動脈と大静脈は、全身からくるものと全身へ送るものであるから、血管は太くなければいけません。このことから 大 という名前が付いています。一方肺動脈と肺静脈は、肺からくるものと肺へ送るものであるから、 肺 という名前が付いています。
また、 大動脈と肺動脈 はどちらも 心臓から全身もしくは肺へと送る ものですね。心臓から送る血液は勢いが強いことから 動脈 という名前が付けられています。一方、 大静脈と肺静脈 は、 全身もしくは肺から心臓へとくる ものです。心臓へくる血液は、勢いが弱まっていることから 静脈 という名前が付けられています。
ヒトの心臓の構造と働きをみていきましょう。