高校生物基礎
5分でわかる!淡水生硬骨魚類の場合
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この動画の要点まとめ
ポイント
淡水生硬骨魚類の場合
これでわかる!
ポイントの解説授業
コイの体液と水、どちらが濃度が高い?
水は、濃度が低い方から高い方へと移動するのでしたね。淡水硬骨魚類が住んでいるのは、少量の塩類しか含んでいない川や湖です。体液に対して外液の水の方が濃度がうすいですよね。
すると、水は常に体内に入ってくるように移動します。淡水生硬骨魚類は、水分に関しては足りているので口から飲む必要はありません。
水分を排出するのは「尿」
しかし、水分がただ入ってくるだけでは、淡水生硬骨魚類の体液濃度はどんどん低下してしまいます。そこで腎臓が働きます。 尿 として水分を排出するのです。
淡水生硬骨魚類にとっては、真水の状態で大量の尿を排出するのが理想ですが、尿にはどうしても少量の塩類は含まれてしまいます。そこで、 大量 の 尿 を 体液よりも低い濃度 で体外に排出しているのです。
塩分を補うのが「えら」
尿の排出によって、少量ですが塩分は失われてしまいます。そこで淡水生硬骨魚類は体液濃度を一定の範囲内に保つため、 えら で 外液 から 塩分を吸収 します。
海水生硬骨魚類と淡水生硬骨魚類は、いずれも尿とえらで体液濃度を調節していますが、働き方は異なるので注意しましょう。
コイやアユなどの淡水生硬骨魚類が、どのように体液濃度を調節しているのかをみていきましょう。