高校生物基礎
5分で解ける!濃縮率・原尿量計算に関する問題
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練習の解説授業
濃縮率は(尿濃度)÷(血しょう濃度)
グルコースは水に溶ける物質で、 腎細管で再吸収 される成分でしたよね。グルコースが尿中に現れないのは、 「腎細管で全てが再吸収されるため」 と答えましょう。
濃縮率 とは、血液から尿に変わるにあたって、どれくらい濃縮されたのかを示す値です。(尿濃度)÷(血しょう濃度)で求めることができます。
表のイヌリンを見てみると、血しょうが 0.001 に対して尿が 0.12 なので、濃縮率は0.12÷0.001= 120(倍) であることがわかります。
(原尿量)=(尿量)×(イヌリンの濃縮率)
濃度がα倍に変化するとき、体積は逆数倍になりましたよね。
尿量1.5L、イヌリンの濃縮率120倍より、
(原尿量)=(尿量)×(イヌリンの濃縮率)
⇔(原尿量)=1.5(L)×120(倍)= 180(L)
とわかります。
表を見てみると、グルコースは血しょうと原尿には含まれ、尿には含まれていません。つまり、原尿と尿の間のプロセス、 再吸収 によって血液中に戻されたとわかります。