5分でわかる!水素[電子]伝達系①~③
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この動画の要点まとめ
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水素伝達系(電子伝達系)の反応は、ミトコンドリアの内膜に注目
注目するのは、ミトコンドリアです。
ミトコンドリアは、外膜と内膜に覆われた二重膜構造をしていましたね。
次の図を見てください。
これは、ミトコンドリアの外膜と内膜を拡大したものです。
ミトコンドリアの内膜には、プロトンポンプ・シトクロム・ATP合成酵素(水素イオンチャネル) といった構造物が描かれていますね。
これらは膜タンパク質で、今回の反応に深くかかわっています。
水素が内膜へ運ばれる
それでは、1番目の工程を見ていきましょう。
図で、①と書かれたあたりに注目してください。
プロトンポンプに 24H+ が近づいているのが分かりますか?
これらは、解糖系とクエン酸回路で生成された水素です。
図では24H+と表記されていますが、実際は 10(NADH + H+) と 2FADH2 というかたちで内膜へ移行しています。
電子がシトクロムへ
次に、2番目の工程を見ていきましょう。
水素が内膜に運ばれると、プロトンポンプに接触します。
図で、②と書かれたあたりに注目してください。
水素は、プロトンポンプに触れると電子を奪われます。
そして水素から奪われた電子は、シトクロムという膜タンパク質へ移行するのです。
電子がシトクロムへ移行するときに、エネルギーが生じることになります。
電子によって、水素イオンが膜間腔へ
続いて、3番目の工程を見ていきましょう。
図で、③と書かれたあたりに注目してください。
電子がシトクロムへ移行するときにエネルギーが生じましたね。
このエネルギーを利用して、水素イオンがミトコンドリアの外膜と内膜のすきまに輸送されます。
このすきまのことを、膜間腔といいます。
3番目の工程は、電子がシトクロムへ移行するときに生じたエネルギーを利用して、水素イオンが膜間腔へ輸送されるということですね。
また、この工程によって膜間腔の水素イオンは、非常に高濃度になっていきます。
水素伝達系の前半の3つの工程をしっかりおさえておきましょう。
水素伝達系(電子伝達系) の反応を見ていきましょう。
この反応には、全部で6つの工程があります。
今回は、前半の3つの工程を見ていきましょう。