高校生物
5分で解ける!代謝(テスト2、第1問)に関する問題
- 問題
- 問題
- 問題
この動画の問題と解説
問題
一緒に解いてみよう
演習1
解説
これでわかる!
問題の解説授業
窒素固定生物は、細菌とシアノバクテリアに分かれる
窒素固定生物は、すべて原核生物です。
窒素固定生物はまず、 細菌(バクテリア) と シアノバクテリア に分けられます。
バクテリアはさらに、嫌気性と好気性に分けられます。
嫌気性は酸素を利用せず、好気性は酸素を利用できることが特徴です。
Aは、窒素固定生物のうち、嫌気性のバクテリアです。
代表例は、クロストリジウムです。
好気性のアゾトバクターや根粒菌と区別しておきましょう。
次に、シアノバクテリアに分類される窒素固定生物Bについて見ていきましょう。
シアノバクテリアは、光合成をすることができる生物です。
しかも、光合成を行うときに水を使うという特徴がありました。
シアノバクテリアの代表例は、ユレモとネンジュモです。
そのうち、窒素固定生物なのは、ネンジュモです。
根粒菌はマメ科植物と相利共生を行う
根粒菌は、窒素固定生物のうち、好気性のバクテリアです。
根粒菌は、植物の根に付着すると、根粒という塊を作ります。
根粒は、窒素固定によりアンモニウムイオンを作ることができます。
そして、根粒が付着している植物にアンモニウムイオンを与え、植物から有機物をもらっています。
このような関係を、相利共生といいます。
しかし、根粒菌はどの植物とも相利共生が成り立つわけではありません。
根粒菌が相利共生を行うことができる植物は、マメ科植物です。
根粒菌は、マメ科植物以外の植物にも根粒を作ることができます。
しかし、その場合は根粒は窒素固定を行いません。
そして、植物から有機物を一方的に受け取ります。
このような関係は、相利共生ではなく、寄生ですね。
選択肢の中でマメ科植物なのは、イのエンドウです。
窒素は、空気中の約80%を占めています。
窒素固定生物は、窒素を体内に取り込み、化学変化を起こして、生物が利用可能なかたちに変化させることができる生物です。