高校生物
5分で解ける!代謝(テスト2、第3問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
一緒に解いてみよう
演習3
解説
これでわかる!
問題の解説授業
ミトコンドリアのマトリクスで行われるクエン酸回路
問題文を見ると、これは呼吸の反応の一部であることが分かります。
また、ミトコンドリアのマトリクスで起こる反応です。
この過程は、クエン酸回路です。
呼吸の3つの反応のうち、2番目の反応でしたね。
解糖系で生成したピルビン酸がクエン酸回路へ
「C3H4O3」は、図では左上に書かれていますね。
これは、ピルビン酸という物質です。
ピルビン酸は、最初からミトコンドリアのマトリクスに存在していたわけではありません。
ミトコンドリアのまわりを満たしている細胞質基質から移行してきたものです。
細胞質基質においてピルビン酸を生じる過程は、解糖系です。
酸素を利用せずに行われる、解糖と区別しましょう。
ピルビン酸が代謝を受けてまず活性酢酸が合成
Xは、図の上に書かれていますね。
ピルビン酸はまずXになり、これがクエン酸回路の回路の部分に入ってくるのです。
Xがクエン酸回路の回路の部分に入ってから最初に生成される物質は、クエン酸です。
これは、「クエン酸回路」という名前の由来にもなっています。
Xは、クエン酸の生成にかかわっている物質です。
また、クエン酸回路において最初にピルビン酸が代謝を受けて生成する物質でもあります。
この物質は、活性酢酸です。
今回の問題では問われていませんが、クエン酸回路の過程で生成されるすべての物質名を覚えられるように、復習しておきましょう。
図に模式的に表された反応は、回路のように物質が循環しています。
また、この回路には様々な物質の出入りも見られますね。