高校生物
5分で解ける!密度効果に関する問題
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解説
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練習の解説授業
密度効果についておさえよう
密度効果のうち、特に生物一個体の形態などが変化する現象は相変異と呼ばれます。
高密度で相変異が生じた茶色の個体を群生相といいました。
群生相のまわりにはたくさんの個体がいます。
そこで問題になるのは、エサの確保です。
群生相は、なるべく遠くへ移動してエサを確保する必要があります。
そのため、翅は長くなることが特徴です。
次に、群生相は長距離を移動するため、からだをなるべく軽くする必要があります。
そのため、後肢は小さくなることが特徴です。
さらに、群生相が長距離を移動するためにはかなりのエネルギーが必要です。
そのようなエネルギーの源となるのは脂肪です。
そのため、脂肪含有量は多くなることが特徴です。
群生相のバッタの特徴をおさえましょう。
高密度で育った個体は、他の個体との距離が近くなります。
そのため、他の個体と地中に根を張るスペースや日光などを争うようになります。
よって、高密度で育った個体は、植物体は小さくなり、実の量も少なくなることが特徴です。
個体群密度が異なると、一個体あたりの実りは異なります。
しかし、同じ面積あたりで比較すると、低密度の土地でも、高密度の土地でも、ほぼ同じ量の収穫を得ることができるのです。
これを最終収量一定の法則といいます。
低密度の土地では、多くの実をつけた大きな個体が育っています。
一方、高密度の土地では、少ない実をつけた小さな個体が多数育っています。
そのため、単位面積あたりの最終収量は一定になるのですね。
ある環境で個体群が時間を追って個体数を増やしていくと、個体群の中で環境抵抗が生じます。
すると、個体群全体に、出生率の低下、死亡率の増加、成長の遅延などの影響が生じます。
これらの影響を密度効果といいました。