5分でわかる!ミツバチ
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この動画の要点まとめ
ポイント
有性生殖によって雌のハチが生まれる
ミツバチは分業を行って効率よく生活しています。
また、ミツバチは、女王バチ、働きバチ、雄バチの3種類に分けられます。
それぞれの種類はどのように生じ、どのような役割を担っているのでしょうか?
次の図を見てください。
これは、雄バチと交尾した女王バチから新個体が生まれる様子です。
図の一番左には、女王バチが描かれています。
繁殖期になった女王バチは、巣の外へ出て行き、雄バチと交尾をします。
このとき、女王バチは雄バチから精子が入った貯精のうという袋を受け取ります。
また、交尾が完了すると雄バチはまもなく死んでしまうことが特徴です。
繁殖期の女王バチは卵母細胞を持ちます。
卵母細胞が減数分裂を経た未受精卵から、新個体が生じるのです。
また、雌のハチと雄のハチは異なるプロセスによって生じます。
図の上側には、雌のハチが生じるプロセスが描かれています。
まず、核相nの未受精卵が、雄バチから受け取った貯精のうに入っている精子と合体し、受精します。
すると、核相2nの受精卵が生じます。
このように、卵と精子という配偶子が合体する生殖を有性生殖といいましたね。
この受精卵からは、2種類の雌のハチが生じます。
女王バチと働きバチです。
女王バチは、働きバチからローヤルゼリーを与えられた雌です。
また、核相は2nで、生殖能力を持っていることが特徴です。
一方、ローヤルゼリーを与えられなかった雌は働きバチになります。
働きバチは、女王バチから受け継がれた女王物質により、生殖能力が失われていることが特徴です。
また、核相は2nです。
単為生殖によって雄バチが生まれる
雄のハチはどのようなプロセスによって生じるのでしょうか?
図で確認していきましょう。
図の下側には、雄のハチが生じるプロセスが描かれています。
核相nの未受精卵は、受精することなく細胞分裂をくり返し、核相nの雄バチになります。
このように、受精を伴うことなく新個体を生じる有性生殖を単為生殖といいます。
雄バチは、女王バチの繁殖期に生まれることが特徴です。
そして、女王バチと交尾するときは、貯精のうを渡してまもなく死んでしまいます。
雄バチは、女王バチが新個体を作るのを助けることが主な目的なのですね。
女王バチは、繁殖期に雄バチと交尾して新個体を作ります。
働きバチは、幼虫の世話をするなどの働きに専念します。
雄バチは、女王バチが新個体を作ることを助けます。
このように、ミツバチの群れは分業を行い、効率よく生活しているのですね。
社会性昆虫であるミツバチの分業について見ていきましょう。