高校生物
5分でわかる!生態的地位
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この動画の要点まとめ
ポイント
生態的地位
これでわかる!
ポイントの解説授業
ニッチ:生物種が生態系内で占める位置
生物は、他との争いに勝てるように、なるべく群れを大きくしようとします。
そのため、群れごとに順位制、リーダー制、縄張り制などのしくみが取られました。
生物の集団が大きくなると、別の集団と対峙することがあります。
このように、2つの生物種が生態系の中で対峙したときに、そこに生まれる関係性を相互作用といいます。
相互作用は、2つの生物種が対峙すると必ず生じるわけではありません。
そこには、それぞれの生物種の生態的地位というものが関係してきます。
生態的地位とは、生物種が生態系の中で占める位置のことです。
生態的地位は、ニッチとも呼ばれます。
生態系の中で占める位置とは、具体的には食物や生息場所のことです。
2つの生物種の食べる食物や生息する場所が全く被らなければ、相互作用は生じません。
しかし、食べる食物や生息する場所が一致した場合は、お互いの種の存続をかけて相互作用が生じます。
具体的には、争いが起こったり、さまざまな工夫が生じたりするのです。
次の写真を見てください。これはワシとフクロウです。
ワシとフクロウは同じ鳥類なので、食べるものはかなり似ています。
しかし、ワシは昼行性でフクロウは夜行性です。
それぞれの生物種は活動時間が違うので、ニッチはあまり一致せず、相互作用はほとんど生じないのですね。
次で、さまざまな相互作用に注目します。
今回は、個体群間の相互作用について見ていきましょう。