5分でわかる!共生
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この動画の要点まとめ
ポイント
相利共生:両種に利益(+)
相利共生とは、両種に利益が生じる関係です。
相利共生の関係にある生物の例としては、アリとアブラムシがあげられます。
下の写真は、植物の茎にいるアリと多数のアブラムシです。
アリは、アブラムシが分泌する糖液をもらいます。
一方、アブラムシは、天敵であるテントウムシをアリに追い払ってもらいます。
アリとアブラムシはニッチが一致しませんが、一緒にいることで互いに利益が生じるのですね。
他にも、相利共生の関係にある生物の例としては、 地衣類(藻類と菌類) があげられます。
地衣類はツンドラなどに生息し、藻類と菌類からなる特殊な共生体です。
下の写真は、地衣類の様子です。
藻類は、菌類の菌糸に溜まった水や、菌糸によって砕かれた岩石に含まれる無機塩類をもらいます。
一方、菌類は、藻類が光合成によって合成した有機物をもらいます。
藻類と菌類はニッチが一致しませんが、一緒にいることで互いに利益が生じるのですね。
相利共生についておさえましょう。
片利共生:一方に利益(+)、他方には利害なし(±0)
片利共生とは、一方に利益が生じ、他方には利益も害もない関係です。
片利共生の関係にある生物の例としては、コバンザメとサメがあげられます。
下の写真は、サメと、そのお腹にくっついている小さなコバンザメです。
コバンザメは、サメのお腹にくっつくことで、外敵から守られています。
一方、サメは、特に不利益や害を受けるわけではありません。
コバンザメとサメはニッチが一致しませんが、一緒にいることで片方のみに利益が生じるのですね。
他にも、片利共生の関係にある生物の例としては、カクレウオとナマコがあげられます。
下の写真には、中央に黒くて大きいナマコが、右端に白くて細いカクレウオが写っています。
カクレウオは、ナマコの肛門に隠れることで、外敵から守られています。
一方、ナマコは、特に不利益や害を受けるわけではありません。
カクレウオとナマコはニッチが一致しませんが、一緒にいることで片方のみに利益が生じるのですね。
片利共生についておさえましょう。
ニッチが一致しない異種間で生じる相互作用のうち、共生について見ていきましょう。
共生には2つの種類があります。相利共生と片利共生です。