高校化学基礎
5分でわかる!酸の価数
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この動画の要点まとめ
ポイント
酸の価数
これでわかる!
ポイントの解説授業
「酸の価数」とは、H+となることのできるHの数
みなさんは、これまで酸の性質について学習してきましたね。
例えば、次のようなパターンがありました。
HCl→H++Cl-
H2SO4→2H++SO42-
この2つの反応式の違いがわかりますか?
H+に注目しましょう。
1つのHClからは、 1つのH+ ができています。
1つのH2SO4からは、 2つのH+ ができています。
できるH+の数が違っているわけですね
H+となることのできるHの数 を、 酸の価数 といいます。
HClなら1価の酸、H2SO4なら2価の酸というわけですね。
酸の価数について、次の表で整理してみましょう。
表の左には、酸の価数がかかれています。
真ん中の列には酸の名称、右の列には化学式が書かれていますね。
1価の酸に分類されるのは、 塩酸HCl ・ 硝酸HNO3 ・ 酢酸CH3COOH の3つです。
2価に分類されるのは、 硫酸H2SO4 です。
3価に分類されるのは、 リン酸H3PO4 です。
基本的には、 酸に含まれるHの数を数えればよい わけですね。
酢酸CH3COOHは、1価の酸
ただし、注意しなければならないのは、 酢酸CH3COOH です。
「Hが4つ含まれているから、4価の酸だ」と思った人はいませんか?
「H3」の部分は イオンにならないので、カウントしない のです。
今回のテーマは、「酸の価数」です。